嵐 AnniversaryTour 5×10 国立競技場(その1) - 美しいものに癒されるから、大切な時間は記録に残す。
嵐 AnniversaryTour 5×10 国立競技場(その2) - 美しいものに癒されるから、大切な時間は記録に残す。
嵐コンサートレポの続き。
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コンサートが始まった。
嵐は空を飛んで現れた。
ワイドショーでよく見る
「ワイヤーで吊られながら歌う」というやつだ!
すごい!すごい!
私は生で見る松本潤さんの美しさに動揺していた。
かっこいいだろうとは予想していたが、予想以上だった。
本当にうちの家族や、
地元の同級生の男子たちと同じ「ヒト・男性」なんだろうか?
旬の芸能人というのはこんなにも輝いているものなのか・・・。
隣の席の友人は、私と同じく初めて嵐のコンサートに来た。
彼女は常識ある大人の女性で、
日々OLとしててきぱきと働いている。冷静で頭もいい。
そんな彼女も、「生の嵐」の輝きに感動しているようだった。
「Crazy Moon」という楽曲の最後で、
松本さんは歌詞のキメフレーズを囁きながら
「バァン!」と観客席を指ピストルで撃って、ウィンクをした。
それは会場モニターにも大映しになり、観客は沸いた。
隣の彼女をふと見た。
彼女の表情は上気しており、興奮を抑えた声で私の耳元で囁いた。
「今、潤くん、私のことを撃ったと思う。」
「・・・・・・。」
まだたったの6曲目なのに、彼女は既に魔界に連れ込まれている。
恐ろしい。やはり松本潤はヒトではなく魔物なのか。
私は今まで相葉雅紀さんの良さがわからなかった。
他の4人と違い、存在を認識したのも最近だった。
たまに見るバラエティ番組ではいつもつなぎを着て笑っていた。
いい人そうだなあと思っていた。
ファンクラブ会員である代表者の友人は、
「ファンにはすごく人気あるんだよ~、ウフフ」
と意味ありげに笑っている。
今日、この目でそれを確認するのだ!
相葉雅紀さんのソロはコンサートの前半にあった。
空からロープをつたってステージに降り立った。
ワイルドな髪型に衣装で、大量のJrを引き連れている。
「なんだかワルっぽい・・・!!」
TVで何度か見た
「相葉ちゃん」とは違う様子にドキドキした。
いつもの笑顔を封印して、低い声で、
アイドルにしてはハードめな楽曲を歌う。
腰をしならせて踊る姿が美しい。
衣装の赤が映えて、よりドキドキする。
やられた。
完全にやられた。
「かっこいい・・・」「かっこいい・・・」
うわごとのように隣の友人と繰り返していた。
「相葉ちゃんの魅力、わからんわ~」と言っていた、
数時間前までの自分をどつきたいし、
相葉担の皆様に謝って回りたい気分だ。
ここまででまだ7曲目。
まだお目当ての二宮和也さんをじっくり観察できていない状態だというのに、
私は既に嵐に魅了されていた。
「俳優やってるニノのことが好きだから、一度嵐も見てみたい。」
そんな気持ちでこの会場に来ていた。
CDもコンサートの1週間前から慌てて聴いた。
要するに私は、嵐をナメていたのだ。
所詮は「アイドル」で、事務所の看板があるからCDも売れているのだと。
チケットを取るのが大変だという理由も、
グッズ売り場があんなに混雑していた理由も、やっとわかった気がした。
デビュー時から会員である友人が、
そんな浅はかな自分を誘ってくれたことを、本当にありがたく思った。
家に帰ったらファンクラブに入って、来年は自分でチケットを取ろう。
そんなことを曲の合間に既に考えていた。
(その4へつづく)