美しいものに癒されるから、大切な時間は記録に残す。

ジャニーズ事務所を中心に、美しい人たちを愛でて現場や映画やTVの感想を綴っています。

映画 「ピンクとグレー」

映画レビュー「ピンクとグレー」

 

 

原作 加藤シゲアキ

監督 行定勲

出演 中島裕翔 菅田将暉 夏帆 柳楽優弥 岸井ゆきの ほか

 

 

地元(田舎)では、本日が公開日なのです。

オブラートに包まれた感想は書けそうにないので、

結末までのネタバレありで感想を書いていきます。

 

(あらすじ)

りばちゃん(菅田将暉)、ごっち(中島裕翔)、サリー(夏帆)の三人は、

同じ団地に住む幼なじみ。

りばちゃんはサリーヘ、サリーはごっちへ恋心を抱いているが、

サリーは引っ越してしまう。

 

ある日東京でスカウトされたりばちゃんとごっち。

事務所のお目当てはごっちで、りばちゃんはおまけだが、

二人そろって芸能活動が始まる。

東京で共同生活を始めた二人、偶然美大に通うサリーとも再会。

 

あるドラマへの出演をきっかけに一人スター街道を歩むごっち。

徐々に二人の友情に亀裂が入り出し、

ごっちの事務所移籍をきっかけに二人は決裂する。

 

3年後、同窓会で再会する二人。

友情を取り戻した二人、翌日も会おうと約束する。

「明日からりばちゃんは一躍有名人だよ。代わってあげる。」

意味深な言葉をつぶやくごっち。

 

翌日、ごっちのタワーマンションに再度訪問したりばちゃん。

部屋の中で、ごっちは自死により息絶えていた・・・。

(以下がっつりネタバレします)

 

 

 

 

 

 

この映画の目玉である「開始62分後の衝撃」とは、

あらすじ部分に書いたことはすべて、

りばちゃんがごっちの死後に書いた「ごっちの一生の記録」で、

それをりばちゃん主演で映画化した「映画部分」だった、

と明かされること。

 

なので、本当のりばちゃんは中島裕翔さんで「映画の中のごっち」役。

菅田将暉さんは「映画の中のりばちゃん」役、

夏帆さんは「映画の中のサリー」役。

本当の「既に亡くなったごっち」を演じているのが柳楽優弥さんです。

 

私、Hey!Say!JUMPにおける担当は中島さんなので、贔屓目もあるかもだけど、

中島さんの演技は素晴らしかった。

 

「ジャニーズだから主演に抜擢されたのだろう?」

なんて意地悪は言わせない、

演技派俳優の菅田さんや柳楽さんと並んでも遜色はないものだったと。

 

カリスマ性もあるのに落ち着いていて、でも繊細で美しい「ごっち」と、

感情的で、大物にはなりきれなくて、ごっちとは違う繊細さを持つ「りばちゃん」

を巧みに演じ分けていた。

 

 自らも芸能人である、原作者・加藤さんの描くリアルで息苦しい世界。

こんな繊細な人、芸能界で生きるのはしんどいのだろうな、

と、上映中に時折加藤さんのことを思って、胸がぎゅっとする。

 

原作は発売されてすぐに読んだので、忘れている部分も多いのだけど、

原作と映画は別物になっているよね?

でも、芸能界の生々しさを伝えられてるのは映画の方かな。

 

この大胆なアレンジを受け入れるところが、芸能人ぽい。

「自分の世界観を壊しても、映画的にセンセーショナルな方がおもしろい」

って加藤さんは決断したのかなあ、なんて想像していた。

 

映画版でさらに生々しくなった、

「芸能界のどす黒い闇、でも一度入ったら抜けられないからみつくような光」

の中で生きる、主人公二人を、中島さんは丁寧に演じ切ったと思う。

 

公開前に「中島さんの濡れ場」があると聞いていて、

「中島さんは『ごっち』だから、

芸能人彼女とのベッドシーンがあるんだろう。確か原作にもあったし。」

「もうアイドルのラブシーンで動揺するような年でもないわ。」

と、完全に油断していたら、思いのほかそれがナマナマしくて!!

 

中高生の中島担・JUMP担のお嬢様方だいじょうぶですか。

 

「アイドル・中島裕翔」の中の人は20代の青年なのだから、

自然にそれができても全然おかしくないのだけど、

夏帆さんの足をがっつり担いで、

身体を揺らす中島さんになかなかのレベルで動揺しました・・・。

 

なんていうか、声変わりもしないころから知ってるから、

「あ・・・そんなこともするような年になったのか、そうか。」的な。

 

帰りの車の中で嵐のライブDVDを流していたのだけど、

「あんなレベルのラブシーン、嵐でもあんまりないことない・・・・?」

と、ひそひそと会話を交わす私たち。

 

ごっちの死後の、映画から現実世界に戻ってからの世界の色が、

モノクロなことが、ずっと私の心を痛くさせていた。

 

加藤さんにとっては、

スクリーンの中、虚構の世界こそが本物で、

現実の、生身の人間が生きている世界は、色を持たないものなのかと。

 

ラスト、りばちゃんの世界が色を取り戻すことに安堵する。

 

私たちの大好きな、私たちに元気をくれる、美しい人たちも、

この世界に希望を持っていてくれるのだよね?

 

繊細で、美しい作品でした。

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