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美しいものに癒されるから、大切な時間は記録に残す。

ジャニーズ事務所を中心に、美しい人たちを愛でて現場や映画やTVの感想を綴っています。

ジャニーズ脳で文楽鑑賞「心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)」~実写化するなら俳優は誰か妄想が止まらない編

ジャニヲタがジャニヲタ的観点で鑑賞した、

文楽「心中天網島」(しんじゅうてんのあみじま)レビューの後編。

 

※このブログは、

「文楽?全然知らない。」な方にも興味を持っていただいたら嬉しいな~、

という気持ちで書いておりますのであたたかくお見守りいただければ喜びます。

 

前編はこちら↓↓

koromo8oo8.hatenablog.com

 

メインの演目「心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)」へ。

 

(あらすじ)

主人公は29歳の妻子持ちの男・治兵衛。

治兵衛は紙屋を営む商家の若主人であるにも関わらず、

ろくに仕事もせず、3年前から19歳の遊女・小春に入れ揚げており、

密かに心中の約束をしている。

 

しかし心中の計画を知った正妻のおさんは、

「どうか夫の命を助けてほしい、心中は取りやめてほしい」

と、小春に手紙で懇願。

 

その気持ちを受け止めた小春は、治兵衛に事情を告げずに別れを決心するが、

そんなこととは知らずに「裏切られた」と、

激怒した治兵衛は小春を刺そうとして取り押さえられ絶縁。

 

その直後、

小春は以前から治兵衛とライバル関係にあった太兵衛に身請けされることが決まる。

 

しかし小春が本当に愛しているのは治兵衛。

「太兵衛に身請けされるくらいなら死ぬ」

と小春が決めていたことを知ったおさんは、家中の金や着物をかき集め、

治兵衛に小春を身請けしてくれと頼む。

 

そこへおさんの父が現れ、放蕩を続ける治兵衛を見限り、

無理やり夫婦は離縁させられてしまう。

 

おさんが実家に連れ戻された夜、

治兵衛は小春の店に向かい、小春を連れ出す。

二人は次の世では夫婦になろうと夜が明ける直前の寺で心中したのだった。

 

 

治兵衛、クズい。

 

でも、正妻のおさんも、遊女の小春も、このクズい治兵衛を心から愛している。

だらしないのに魅力的な男、治兵衛。

 

・・・・・・。

 

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実写化するなら、治兵衛は錦戸亮さんがいいな。

 

文楽の魅力は何か、と聞かれたら、

 私は今の時点では、「人形に命が宿ること」だと思っています。

 

ロビーで客を出迎えていたお姫様は間違いなく笑顔だったし、

 

クズ夫の代わりに商売をこなし、

その上家事も子守もこなす、おさんはちゃきちゃきしているし、

 

遊女の小春は動きがすべて艶があって、でも若々しさや清楚さもある。

 

「小春を身請けしたとして、お前はじゃあどうするというのだ。」

と、治兵衛に聞かれ、

「この家で飯炊き女か、子守か、隠居か!!」

と、言い返すおさんの表情は狂気に満ちていた。

 

人形なのにですよ?

普通にドラマや映画で演じる生身の役者さんと同じように感情移入ができてしまう。

 

それだからか、物語の中に漂う人間のみっともなさや愛しさを、

もし、生身の俳優さんが演じるのならそれは誰に・・と妄想してしまう。

 

話は実写化キャストの妄想に戻って、

 

私は冒頭の、治兵衛が昼間っから仕事もせずこたつで昼寝をしていて、

「旦那様、寒いといけないわ(あと、外から見られたら体裁悪いし・・)」

と、おさんが屏風を立てる場面から、既に、

 

「わああああ!クズい!!ジャニーズだったら誰だろう!!」

と、ワクワクしており、

 

最初は、

「この気だるいクズさは大野智さん抜擢かな!」

と思っていたのだけど、

 

別れた小春に未練タラタラだったり、

「ライバルに身請けされるなんて、俺にカネがないみたいじゃねえか~」

とグズグズと正妻にグチる場面で、

 

「大野さんとはまた違う種類のクズだなあ~・・・・、あ!!!

錦戸亮さんだ!!!」

と、すみやかに錦戸さんにキャスト変更したのでした。

 

ちなみに正妻のおさんは、貫地谷しほりさんか田畑智子さん。

遊女の小春は門脇麦さんで脳内キャスティングしております。

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義父に見限られ、無理やり正妻と離縁させられ、

その夜のうちに小春を迎えに行く治兵衛。

 

「いや、そうじゃなくて~!

嫁実家に追いかけて行って、頭下げて帰ってきてもらえよ!」

と、思うけど、クズいけどプライドは高い治兵衛さんにそんなの無理よね。

 

それにどのみちもう、小春は死ぬしか選択肢がないので、

(おさんの実家の財力で商売をしていたため、独身になった治兵衛に身請けする財力はない)

小春を一人死なせるのもかわいそうだし、現実世界で正妻と頑張る気もゼロだし、

治兵衛は、そら心中一択だわな。

 

店を抜け出して死に場所を探す治兵衛と小春の歩みに迷いはなく、

淡々と足を進める。

 

途中、治兵衛の家の近くを通り、そこに背を向け、

少しだけ妻と子供たちに思いをよせる治兵衛。

 

「いや、だから~!まともな男ならそこで嫁実家に(以下略)」

 

寺の鐘が鳴り、もうすぐ夜が明けてしまう。

 

「この世では添い遂げられんかったけどな、これからずっと一緒やで」

「おさんはもう別れた女や、義理立てすることもない。」

「ああ・・でも子供たちは可哀想やったなあ・・」

 的な会話をグズグズと交わし涙を流す治兵衛と小春。

 

クズい。

 

そして、治兵衛に喉を刺され絶命する小春。

刺される直前の小春は合掌して目を閉じ、どこか恍惚とした表情だった。

(何度も言うけど人形です。)

 

抑圧された環境で生きていて、

この世で幸せになることなどありえないのなら、

惚れた男に殺されるのは極楽か。

 

わからんでもないけど、実際その立場になったら普通に嫌だ。

「この世の幸せ」を自分の手でコントロールできる現代人は幸せだな・・。

 

小春の死を見届けて腰紐で首を吊る治兵衛、で(完)。

 

 

おもしろかったーー!!

クライマックスの心中シーンは、鬼気迫っていて、

「お人形さん」という意識など全くない。

そこにいるのは男と女でした。

 

このブログを読んでくださった方が、

「文楽なんて別世界の娯楽だと思っていたけど、

もしかしたら普通に楽しめるものかもしれない」と思ってくだされば、

誰かの新しい扉を開くことができたのならば、嬉しく思います。

(おしまい)

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