美しいものに癒されるから、大切な時間は記録に残す。

ジャニーズ事務所を中心に、美しい人たちを愛でて現場や映画やTVの感想を綴っています。

映画 「彼らが本気で編むときは、」(ネタバレあり)

映画レビュー「彼らが本気で編むときは、」

ネタバレありです。

kareamu.com

 

脚本・監督 荻上直子

出演 生田斗真 桐谷健太 柿原りんか ミムラ 田中美佐子

小池栄子 門脇麦 柏原収史 込江海翔 りりィ ほか

 

(ネタバレなしのあらすじ)

小学生のトモ(柿原りんか)は母(ミムラ)と二人暮らし。

母の帰りはいつも遅く、家事もおろそか。

食事はいつもコンビニのおにぎりとカップの味噌汁。

 

ある日母が帰って来なくなった。

仕事も辞めて男の人と逃げていた。

 

初めてのことではなかったのでトモは荷物をまとめ、

叔父のマキオ(桐谷健太)の元へ。

しばらく会わないうちに叔父は恋人と一緒に暮らしていた。

 

恋人のリンコ(生田斗真)は元男性だという。

戸惑いを隠せないトモだったが・・・。

 

以下、ネタバレ含む感想です。

 

 

 

 

静かで優しい映画。

 

リンコ(生田斗真)は心は女性で、でも生まれたときの性別は男性だった。

思春期には既に自分の「本当」に気付いていて、苦しんだリンコ。

 

生田斗真さんの女性の姿。

美しいのだけど、

「ちゃんと男性が女性に扮しました」な姿だったのがよかった。

物語がリアルになった。

 

完全に見た目が女性に見える人のことを、

「事情はどうあれ、女性として認めています。」と言うのは簡単だもの。

 

淡々と話は進んでゆくけれど、要所要所、目が水が出て止まらない。

大きく心を揺さぶられるというよりも、気が付くと目から水が出続けている。

 

今よりもずっと理解がなかった時代だろうに、

ちゃんとリンコの「本当」を受け止めて、

一緒に乗り越えてくれたお母さんとか、

お母さんとつけた初めてのブラジャーとか、

 

事情を知った上で(見た目的に明らかなので知ってるはず)、

過剰に気を遣うでもなく自然に受け入れている職場の人たちとか、

 

挙げていけばきりがないほど、いろいろなエピソードがあって、

 もう、ずっと目から水が出ている。

 

いろいろな人が自然に登場してくる。

 

お金持ちの人、お金がない人、

両親がいる家庭、両親がいない家庭、

異性が恋愛対象の人、同性が恋愛対象の人、

心と体の性が同じ人、違う人、

マイノリティを受け入れられる人、

マイノリティを受け入れられない人、

理解しようとする人、

理解しようとしない人。

 

「世界には自分とは違う立場の人がいると知っている」

「違う立場の人の目線で考えようとする」

そういう人がいるだけで、

どれだけ生き辛さを抱える人が減ることか。

 

テーマは重いけど、「人権研修のDVD」的な堅苦しさもなく、

触れにくい話題もさらりとセリフに乗せていて、

老若男女問わず、誰にも見てほしい映画です。

 

とてもよかった。

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