美しいものに癒されるから、大切な時間は記録に残す。

ジャニーズ事務所を中心に、美しい人たちを愛でて現場や映画やTVの感想を綴っています。

(ネタバレあり)映画 「昼顔」

映画「昼顔」を見に行きました。

 

 (ノベライズ版↓↓)

 

 

正直、劇場に見に行くほどかなあ~と思っていたのです。

(理由1)「SPドラマ」レベルの作品ではないか?と思った

(理由2)吉瀬美智子さんと北村一輝さんが出てこない

(理由3)試写会・公開直後にネタバレを読めば満足するだろうと思ったから

なのだけど!

 

①試写会組の反応がすごくよい(しかも緘口令敷かれてる)

②番宣の上戸さんと斎藤さんの仲良し感微笑ましい

③映画館で流れる予告編の映像が美しい

③上映直後のネタバレ読んだら映像で見たくなった

 

と、いうわけで見てきました。

(以下結末までガッツリネタバレします)

 

 

 

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デリケートなテーマの作品なので、いちお書いておくと、

個人的には不倫については、

「人間って弱い生き物だし、個々の事情もそれぞれだし、

そんなこともあるのだと思うのだけど、現実問題、

すんごいめんどくさいことになりそうだから私はやめとく。」

という立ち位置です。

 

前提として、不倫嫌悪派の方は見ない方がいいと思う。

決して不倫を美化した作品ではないけど、

紗和(上戸彩)と北野先生(斎藤工)のイチャイチャ感とかふわふわ感とか、

嫌悪派の人から見たら、あやめたくなると思うし。

 

私はこの映画、すごくおもしろかった。

でもそれは私が「よそごと」として見ているからなのかもしれないと

夕暮れ時の帰り道、ぼんやりと思った。

(この映画を見た人は、帰り道の脳内、BGMに「ダバダバ~ダバダバ~ダバダバ~バ~ダバダ~」と昼顔のテーマソングが流れると思う。)

 

たぶん、当事者ポジションで見たら吐き気がしたかも。

人間は、動物なのだな、とすごく実感させられる。

 

上に映画の予告編貼ってるのですけど、あれ、なかなか惑わせてくれて。

あれ時系列がめちゃくちゃなのです。

まんまといろいろ騙されるのよ、この予告編。

すごくうまく作ってあると思う。

 

だから私がこの映画を見て一番ビックリしたのは、

 

乃里子さん(伊藤歩)の、

クラクション「ファーーーーー!」

のホラーシーンの時点では、まだ二人は清らかな関係だったということです。

(「まだ本格的にヨリも戻してないのにこんなに怖い目に合うのか、フリンはやっぱりおっかねえなあ。」と思った。)

 

それで、映画を見終わった感想としては、

エキセントリックな女が好みの天然スケコマシの北野先生が一番悪い。

と思う。

 

「スケコマシだなんてひどいわ」と、

ドラマ版の北野先生を知るあなたは思うかもしれません。

でも、二人が再会してしまった場所。蛍の講演会。

 

あの別れから3年、東京から離れた海辺の田舎町でひっそり暮らす紗和。

偶然見たチラシで、横浜の大学で非常勤講師を勤める北野が、

町のホールで開催される蛍の講演会の講師をつとめると知る。

 

悩んで悩んで、ひっそりと見に行く紗和。

一目見ることができればいいと思っていた。

 

しかし前の席の子供が質問コーナーで当てられたことにより、

客席の紗和に気付く北野。

激しく動揺する北野。

 

子供「蛍は山奥にしかいないのですか?」

北野「・・・。水の綺麗なところにはいます。

この地域だと○○自然公園ですね、時間があれば僕も後で行こうと思います。」

紗和「・・・・!!!!(わかったわ、北野先生)」

 

瞬時にこのメッセージを送れる北野先生よ。(以下略)

 

そこから自然公園で逢瀬を重ねる二人。

会ってはいけない、話してはいけないから、

会話は頭に「ひとりごとだけど」

連絡先を交換してはいけないから、次の約束はバスの曇りガラスに綴る。

 

風景としての二人はすごく美しく、

欲求を押さえた状態で交流する男女としての二人はとても官能的。

 

紗和ちゃんは北野先生に再会してから「女」に戻って、どんどん艶めかしくなる。

メイクも服装も基本は抑え目だけど、少しずつの変化だけど、わかる。

 

そして、

「同じ場所で蛍を見て、お互いひとり言を言い合ってるだけなんだけど、

やっぱマズイと思うからもうやめとこ?」

と、いう結論に至り、ほっとけば決別してくれるはずだったのに、

 

そこに追いかけてきて、

「ファーーーー!」

って鳴らしちゃった乃里子さん。

 

ああ・・・見逃していたら、

貴女のところに帰ってきたかもしれないのに。

 

以降、近くのビジネスホテルに場所を移して修羅場。

「いっそ目の前で致してみせろ」

とか、とんでもないことを言う乃里子さん。

 

「私は何にも悪くないのに、どうして私が悪者扱いなの!!!」

お、おう。ほんとだ、ほんとだね・・・。(困惑する観客)

 

これをきっかけに北野先生と乃里子さんは別居。

離婚を前提に同棲を始める紗和と北野先生。(紗和のアパートで)

 

この辺でがっつりなベッドシーンあり。

斎藤担の皆様、心臓平常に動いてますか。

(斎藤担のみなさまは、こういうの歓喜歓迎派ですよね?)

 

でも小さな町に、

「二人はダブル不倫で逃げて来た。」

という噂があっという間に広まってしまう。

 

噂を広めたのは紗和の勤務するカフェのオーナー(平山浩行)。

妻の不倫が理由で離婚した経験があり、不快だったらしい。

(この辺で改めて「不倫するとエライ目に合うんだな」的なことを思わされる。)

 

ある時、北野が出勤すると嘘をついて乃里子に会いに行っていることを知る紗和。

(何故知ったかというと、紗和が片道2時間かけて北野先生の後をつけたから・・・。)

 

紗和「自分が裏切ったことがあるから、相手のことも信じられないのよ!!」

北野「簡単に離婚できた君には僕の気持ちなんてわからない!!」

 

おお、なんていうか、なんて生々しい会話なんだ。

北野先生、貴方、やっぱりエキセントリックな女性好きね。(現妻もだし)

 

乃里子さんに一人で会いに行く紗和。

車いす生活になっている乃梨子さん。動揺する紗和。

駅の階段から落ちたらしい。

 

北野先生は、離婚の話を進めつつも

日常生活がままならない乃里子さんを助けていたのだ。

でも車いす生活ももうすぐ終わり、離婚ももうすぐするとのこと。

 

人が変わったように穏やかな乃里子さん。

 

乃里子「ねえ、お願いがあるの。

これからも私、彼のことを『裕一郎』って呼んでもいいかしら。」

紗和「それは・・・、嫌です。」

一瞬だけ、般若の顔になる乃里子さん。再び微笑み、

「わかったわ。『北野くん』をよろしく。」

 

「えええっ、ハンコ押してくれるのにそれくらいはいいんじゃないの、

紗和ちゃんもやっぱり大概だな。」

と、ものすごく嫌な予感がしてくる。

 

Xデーが秒読みとなり、入籍の準備を進める紗和と北野。

式は挙げない代わりにあの公園に行こうと約束する。

密かにマリッジリングを購入する北野。

カフェのオーナーたちと和解する紗和。

 

離婚成立予定の日、押印済の離婚届をマンションに取りに行く北野。

あとはこれを出すだけ・・・。

車いすから復活した乃里子さん、車で駅まで北野を送るとのこと。

 

紗和は一方、町のお祭りで初めての盆踊りを踊る。

カフェの同僚「上手に踊れるとね!いいことあるんだって言い伝えなんだ!」

嫌な予感しかしない。

 

乃里子の運転する車内。

北野「入籍するんだ。式は挙げないけど指輪は買ったんだ。」

いらないことをぺらぺらと喋る北野先生に嫌な予感しかしない。

 

乃里子「車いす、本当は駅の階段から落ちたんじゃないの。

マンションの部屋(7階)からの投身自殺未遂だったの。」

あ・・・、そういえば・・・、

連続ドラマの後半から乃里子さんメンタル病んでたんだった。

 

乃里子さんは、映画版になったら家事を自然にやるようになっていた。

そういうの、苦手だし嫌いなのに。

北野先生が大好きで、離したくなかったんだ、ずっと。

乃里子さんなりの努力はしてたんだよね・・・。

 

アクセルをグイグイと踏み、めちゃくちゃな運転でぶっとばす乃里子さん。

乃里子「私はもう名前を呼ぶことも許されないのに。」

あー、だからあの時・・・。

 

乃里子「どうして?どうして?紗和さんのどこがいいの?

私の何がダメなの!?」

それは、えっと、そういうとこだよ・・・・。(観客と北野先生の心の声)

 

北野先生、そこは「ごめん、僕が悪い。」の一点張りで頼む。

北野「わからない。ただ・・・紗和が好きなんだ。」

ああ・・・。

(北野は「紗和のことを好き」だと言葉に出すときはちゃんと結婚できるときだと言っていたなあ・・。)

 

ガードレールに突っ込む車。

北野先生は即死。

乃里子さんは重傷。

 

離婚届けはまだ出されていなかったから、

北野先生の遺体は乃里子さんの実家へ。

警察にて「奥様の乃里子さんは・・」と説明を受ける紗和。

(どんなに心がつながっていても法的な繋がりの方が強いで、と知らされてしまう場面)

 

遺品の財布から「マリッジリング」のレシートを見つけ、

警察と乃里子に詰め寄る紗和だったが見つからず。

乃里子が隠したわけでもないようだ。

 

夜の駅。

駅の灯が蛍の光に見える・・・。

北野との思い出の蛍の光、夜空の星。

 

線路に横になる紗和。

このまま北野のところに行こうか。

電車が来る。

 

我に返る紗和。

必死でホームによじのぼる。

「生きよう」と咄嗟に思った理由は季節が変わる頃に知る。

新しい命が紗和の中に宿っていた・・・。

 

かつて二人が会っていた自然公園。

あのとき質問をした子供が蛍を探しに来ている。

川辺に設置されている百葉箱を何気なく開ける。

 

小さなプレゼントボックスが置いてある。

中にはマリッジリングが入っていた。

 

エンドロール、男女がむつみ合う姿。

女性は紗和。男性の顔は映らない。

 

あちこちからすすり泣く声が聞こえる。

映画館の照明が着いた瞬間、

「ふう~~~~」という深いため息が一斉に聞こえた。

 

呆然とする。

映画館を出てからも目の前の飲食店や行きかう人々が遠く感じる。

 

映画を見て、こんなに呆然としたのは久しぶりな気がする。

ネタバレを読んで行ったのにも関わらず・・・。

 

というわけで、「気になっている」方は、是非劇場へ。

レポ自体はファニーな雰囲気で書いたけれど、

上戸さんも斎藤さんも、映画の世界観もすごく美しいです。

 

そして、伊藤歩さんの憎しみと悲しみあふれる表情。

いい女優さんだな~。

 

ドラマ版とはまた違う雰囲気に仕上がっていて、

すごくよかったです。

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