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ライトなミステリー映画だと思って気軽に見に行ったら重く響いた、映画「祈りの幕が下りる時」。

公開中の映画、

「祈りの幕が下りる時」を見てきました。

 

原作は東野圭吾さん。

 

原作は実は読んでいる途中。

(最初の方を読んだだけで映画の約束の日が先に来ちゃった)

 

他の加賀恭一郎シリーズは読んだことがあって、

連続ドラマはリアルタイムで見ていた。

 

TVシリーズの方も、本を読んだのも、

だいぶ前だったので、忘れている部分も多かった。

 

「あ、でもドラマおもしろかったし、原作はまだ読み切ってないけど、

東野さんだからおもしろいだろうし・・・。」

と、気楽な気持ちで見に行ったら、結構重い作品で、

ずーん・・・・、となって帰ってきました。

 

 

あ、これは「太陽」を見に行った時と同じ展開だわ。

 

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映画が始まる前、櫻井翔さん主演、同じく東野圭吾さん原作の

映画「ラプラスの魔女」の予告が流れ、「キャー!」と心の中で喜ぶ。

(ライブのときにフライヤーいただきました)

 

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そんなふんわりした気分のまま上映。

 

(あらすじ)

彦根市の清掃会社職員・押谷(中島ひろ子)が、

東京都の古いアパートで腐乱死体として発見された。

 

遺体には首を絞められた跡があり、警察は殺人と断定。

松宮(溝畑淳平)属する捜査一課は、

部屋の借主である越川という70歳の男を追うが、

越川も押谷の死亡時期を同じくして行方不明であった。

 

さらに捜査を進め、押谷が上京した理由は、

同級生で現在は女優で演出家の浅居(松嶋菜々子)に会いに行ったとわかり、

浅居に疑いの目が向けられるが、浅居のアリバイは完璧だった。

 

越川の部屋にあったカレンダーが、

16年前、仙台のアパートで孤独死した加賀(阿部寛)の生き別れた母(伊藤蘭)

の遺品と一致したことから、加賀の母と越川が生前恋人同士だったと判明する。

 

事件の謎を解くことは、生き別れた加賀の母の人生を紐解くことでもあったが・・・。

 

 

以下、ネタバレありますのでご注意ください。

 

見終わって、思ったのは、

「砂の器」みたいな物語だなあ、と。

 

浅居が事件の重要関係者であることはすぐわかる。

そこにいち早く気づいた加賀さんが浅居の真実をどう解き明かすか、

という古畑任三郎スタイルで物語は進む。

 

美しく、才能もある成功者の秘められた壮絶な過去。

その過去が忌まわしく現在の彼女に絡みつき、悲劇が連鎖する。

 

この壮絶な過去が重すぎて本当に辛かった。

フィクションだとわかっていても、

何度も目を閉じ、場面が過ぎるのを待った。

 

さらーっと及川光博さんが出てくるけど、

「あら?ミッチー!?(笑)」

と、のんきな感想を抱けるのは束の間。

 

音尾琢真さん演じる、流れ者労働者が嫌で嫌で最悪で、

「この人の中の人は、TEAM NACSの可愛い末っ子、

音尾琢真さんだから!音尾せんぱ~~い!ファイトー!」

と、自分に言い聞かせながら耐える。

 

(でもあの短時間の出演であんなに不快になったから、

俳優・音尾琢真の実力はすごい!)

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キムラ緑子さん演じる浅居の生き別れた母もアク強い。

 

緑子さん自身がチャーミングだから耐えられるけど、

「おおお!緑子さん、こういう役、やっぱいい味出されるよね!

元気の秘密は甘酒を飲むことだって言っておられたなあ・・・。」

と、どこか気を紛らわせながら見る。

 

 

人は生きていれば必ず間違える。

 

間違えてしまったとき、

ごまかさずに、

傷が浅いうちに膿を出し、

 

その時はつらくても、

そのときなりの正直で誠実な対応をしなければ、

罪は雪だるまのように膨らみ、

取り返しのつかない事態になってしまうのだな、と思う。

 

壮絶だけど、

作品としては本当に完成度が高くて、

映画館で見てよかったと思った。

 

2018年もまだ始まったばかりだけど、

「いきなり2018年の5本の指に入る映画来たかな」と思った。

 

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今までのTVシリーズではまだあどけなかった溝畑さんも青年になっていて、

「大人になったな・・・」と思い、

 

エンドロールで、「エンドロール出演」のためだけに、

杏ちゃんと香川さんが出てきて、

「おー!豪華!」と最後はほっこりしたのでした。

 

 


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