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映画 「駆け込み女と駆け出し男」

映画「駆込み女と駆出し男」を見ました。

 

監督 原田眞人

出演 大泉洋 戸田恵梨香 満島ひかり 内山理名 陽月華

キムラ緑子 木場勝己 神野三鈴 武田真治 北村有起哉

樹木希林 堤真一 ほか

 

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原案 井上ひさし「東慶寺花だより」

 

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(あらすじ)

江戸時代、女性の方から離縁を申し出ることはできなかった。

しかしどうしても別れたい場合には、

徳川家公認の寺「東慶寺」に駆け込み、

2年ほど尼としてつとめれば離縁することができる。

 

①製鉄業を営む「浜鉄屋」の女房・じょご(戸田恵梨香)は、

同じく製鉄業を営む祖父に仕込まれた腕のいい職人であったが、

夫(武田真治)はそれがおもしろくなく、放蕩三昧だった。

 

夫が入り浸る遊郭に乗り込んだじょごだったが、

暴力をふるわれ追い返されてしまう。

耐えかねたじょごはその足で東慶寺へ向かう。

 

②日本橋の唐物問屋・堀切屋の主人(堤真一)と妾のお吟(満島ひかり)は、

贅沢で華やかなこと、楽しいことを禁ずる老中・水野忠邦の命に反し、

滑稽本を仕入れ、作家の接待に寿司を出し遊女を呼び宴会を開いていた。

 

宴会の最中にそっと抜け出すお吟。

そのままお吟は船に乗り東慶寺へ向かう。

 

お吟は大店のおかみとしていきいきと仕事もこなし、

堀切屋主人のことも愛している様子であったが、

なぜ東慶寺へ向かったのか?

 

③医者見習いをしながら戯作者を志望している信次郎(大泉洋)は、

水野忠邦の改革を苦々しくおもっていた。

女義太夫たちの処刑場でお上を批判してしまったことで、

江戸にいづらくなった信次郎は、叔母(樹木希林)が営む

東慶寺の御用宿の居候として住み込むこととなる。

 

 

おもしろかった!

劇場で見ればよかった。

 

これから鑑賞される方は字幕で見るのをおすすめ。

 

都々逸(俗曲。七・七・七・五の二六文字で、男女の機微を表現したものが多い。)

が終始うたわれていて、

俳優さんは基本的にみなさん早口、

江戸時代独特の言葉使いも多くて、字幕で見るとわかりやすいです。

 

そして一回見て、話がわかってからもう一度見ると、

都々逸の詞の意味がしみる。

 

そして映像が美しい。

普段見ている時代劇よりも猥雑な部分も描かれる江戸の風俗と、

小道具、庶民の暮らし、寺社、季節の花、ひとつひとつが美しい。

 

以下ネタバレ含む感想です。

 

 

koromo8oo8.hatenablog.com

 

 

話の内容だけ見れば、重い。

 

なんていうか、現代に置き換えれば

公的なDVシェルターに逃げ込む女性たちのようなお話で、

でも、夫婦間のトラブルだけが女性を苦しめるのではなく、

登場する多くの女性が辛い過去を抱えている。

 

夫のバクチ癖に悩む女(神野三鈴)や、

暴力男にむりやり手籠めにされ夫婦になった女(内山理名)、

 

南町奉行・鳥居(北村有起哉)のスパイ・玉虫(宮本裕子)は、

隠れキリシタンで、両手の手の先を失った女。

 

漁師の娘・お種(松本若菜)は、

自分を暴行しようとした武士を切り捨てた父を処刑されたことに

異議を申し立て、舌を焼かれている。

 

でもそれが主演の大泉洋さんを始め、

実力ある俳優さんたちの軽やかさ、美しさ、細やかさで、

見る方の心の負担にならないように作品が作られている。

 

女性の敵になる人物にも可愛らしさがある俳優さんが当てられていたり、

(武田真治さん、橋本じゅんさんなど)

 

女性たちを支える女性役に、樹木希林さんキムラ緑子さんといった

安心感を与えてくれる女優さんが当てられていたり、

重いテーマを比較的苦しくなく見られるように配慮がしてある。

 

大泉洋さんと樹木希林さん、

二人のシーンはアドリブも多々ありそうだな~

とニヤニヤしながら見ちゃう。

 

大泉洋さんと、

遊女を取り戻しに来た橋本じゅんさんとその舎弟の音尾琢真さんの

大立ち回りのシーンはもはや癒し。

おかしくておもしろくて、ついリピートして見てしまう。

 

東慶寺で女たちを守る法秀尼さま(陽月華さん)が、

美しくて凛としていて、素敵だなあ~と思って調べてみたら、

元宝塚の宙組娘役トップさんだったのですね。納得。

 


 

 

 

そして、大店の妾・お吟を演じる満島ひかりさんが美しい!

前半は粋で色っぽい姉御で、後半ははかなくて。

映画を見終わった後もしばらく、

「満島ひかりさんはいい女優だなあ~~」

としみじみ浸ってしまうくらい。

 

じょご(戸田恵梨香)とじいちゃが、製鉄業というところで

「あれ?」と思ってはいたけど、

話す言葉も聞き慣れた言葉で「これはもしや!」

と、思っていたらやっぱり島根(「もののけ姫」の製鉄の村ね)の出身だったよ、

じょごとじいちゃ!

「べったべった、だんだん」

 

2時間の映画の中にたくさんのエピソードが入っていて、

現代にもつながるテーマに考えさせられて、

見応えのある作品でした。

 

ちなみにハッピーエンドなので、安心して見られます。

 

 

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